震災から3年。先週から1週間あまり被災地の取材に行ってきました。まだまだ課題が山積していることを痛感しました。
復興に向けた動きが見られる一方で、時計の針が止まったままの地域も数多く見られます。
住宅整備。多くの人がその遅れへのいらだちと移転後への不安を感じていました。
震災遺構。風化させてはならない、でも思い出したくないという気持ちが交錯していました。
原発問題。目に見えない放射能に対していろんな方々が向き合い、そして戦っていました。
被災者一人ひとりの置かれた状況や悩みは十人十色です。いっしょくたに解決しようとしてもほぼ不可能です。3年という月日がすぎ、その時間の経過とともに「格差」という大きな問題も見て取れました。
ではどうすればいいのか、そう問われても僕には即答はできません。現地に行って改めて感じたのは、復興への道筋はさまざまであること。ゴール(暮らしを取り戻すこと)に至るまでにはいろんな障壁があります。きめ細かな対応が望まれます。
ただ1つ、強く感じたのは、被災者の皆さんはとても強くたくましく生きているということ。本当の復興”はまだ先になるかもしれませんが、前に進まなければなりません。